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最新研究成果
コーヒー酸フェネチルの抗ガン活性におけるγシクロデキストリンの効果

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※本研究は(独)産業技術総合研究所の協力のもとで行われ、研究成果は2014年9月12日(金)、第31回シクロデキストリンシンポジウム(9/11~12、島根県民会館(島根)にて開催)において発表されました。

背景

当社ではシクロデキストリン(CD)の包接機能を利用して、機能性成分の水溶性、安定性、生物学的利用能などを向上させる技術を有しております。それらの成果は化粧品、食品等の様々な分野で広く利用されています。

プロポリスは、抗菌・抗ウィルス活性、抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん活性といった種々の生理活性を示すことから、健康食品分野において非常に魅力的な素材として広く用いられています。中でもニュージーランド産プロポリスは抗がん活性など多様な生理活性を示す化合物として知られているコーヒー酸フェネチル(CAPE)を特徴的に含んでいますが、CAPEは不安定であることから、CAPEを安定化することがその機能発現に非常に重要であると考えられています。我々はこれまでに、CAPEの反応性部位の安定性向上についてγCDが適していることを見出しています(※詳しくは、当社ホームページの最新研究成果「第36回」を参照して下さい。)。そこで本研究では、γCDの包接により安定性が向上したCAPE(CAPE-γCD)を用い、in vivoにおける抗ガン活性の評価を行いましたので報告します。

CAPEの構造と反応性部位

Keap1:HO-1、NQO1などの抗酸化タンパク質の発現に関与する転写因子(Nrf2)の活性を抑制するタンパク質。
Keap1のCys残基に酸化やアルキル化が起こることでNrf2が活性化される。

Nf-κB:免疫反応や細胞の増殖、生存に大きく関与している転写因子の一つ。
サイトカインや紫外線など様々なストレスにより活性化される。多くの腫瘍細胞ではNf-κBが恒常的に活性化されている。

CAPE-γCD包接体粉末の作製

<結果:Fig.1>

DSC測定の結果、CAPE-γCDの場合でCAPE由来のピークが観測されず、CAPEがγCDに包接されていることが示唆された。

CAPE-γCDの抗ガン活性(in vivo

<試験方法>
BALB/c ヌードマウス(4週齢、雌、日本クレア社から購入)に、ヒト繊維肉腫細胞(HT1080, 0.2mLの成長培地に6 x 106個)を1匹あたり2箇所に皮下注射した。 CAPE-γCDの経口投与(200μg / kg / BW in 1%カルボキシメチルセルロース)は、HT1080の移植後3日目から開始し、隔日で行った。対照群として、無投与群およびCAPE投与群を設けた。CAPE-γCDの抗ガン活性は、腫瘍体積(V)の飼育期間中の継時変化から評価した(腫瘍体積の算出には、V =(L x W2)/ 2(L : 腫瘍の長さ、W : 腫瘍の幅)を用いた。)。

<結果:Fig.2>

CAPE-γCD投与群において、CAPE投与群よりも高いガン細胞増殖抑制効果が観測されました。

まとめ

ガン細胞移植マウスに対し、CAPE-gCDを経口投与した結果、CAPE単独と比べて高い抗ガン活性を示しました。

⇒γCDで包接することによるCAPEのバイオアベイラビリティーの向上が確認できました。

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