生活習慣の認知症リスク(1)|株式会社シクロケムバイオ
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2015.9.9 掲載

生活習慣の認知症リスク(1)

糖尿病、脂質異常症、高血圧などの生活習慣病に深く関連する、特に重要な生活習慣には運動習慣、睡眠習慣、食事習慣があります。

生活習慣の悪化によって糖尿病を発症すると、認知症リスクが高まるメカニズムについては既に説明しました。つまり、認知症も糖尿病と同じく生活習慣病といえるわけです。

図1. 運動習慣 快眠 食事習慣 糖尿病 認知症の関係
図1. 運動習慣 快眠 食事習慣 糖尿病 認知症の関係

そこで、今回は、生活習慣の1つである運動と生活習慣病(糖尿病・認知症)の関係についての研究報告を紹介しておきます。

Laurinらは、4,700人の運動習慣を4年間追跡調査し、週3回以上、速歩をしている人たちは、まったく運動しない人たちに比べて、認知症を患う危険度は半分に減少することを明らかとしています。有酸素運動が脳の血流を改善し、血糖値を正常化させる効果があり、認知症の発症率が低下したものと考察しています。(図2)

図2. 運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度
図2. 運動習慣とアルツハイマー型認知症の危険度

そして、この運動習慣と認知症発症リスクの関係は運動習慣と糖尿病発症リスクの関係に酷似しているのです。(図3)1週間に3回以上の運動で糖尿病発症リスクは半減しています。やはり、糖尿病と認知症発症には相関があるようです。

図3. 運動習慣と2型糖尿病発症の危険
図3. 運動習慣と2型糖尿病発症の危険