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今、シクロケムが注目していること
ヒトケミカルの体内生産能力低下とともに減少する体内酵素

ヒトケミカルは体内で生産される化学物質で、ビタミンやミネラルと同様にヒトのカラダの機能を調節する役割を担っている機能性栄養素です。ヒトケミカルはカラダ構成成分の代謝や生産に関与し、三大栄養素(炭水化物、脂質、蛋白質)であるエネルギー生産栄養素の代謝を助けています。しかしながら、ヒトが持っているヒトケミカル生産能力は20歳を境に低下していくことが知られています。そして、それが20歳以降の生体機能低下の原因となっていますので、ほかの栄養素と同様にヒトケミカルも20歳を過ぎると外部から摂取する必要があります。そこで、最近ではヒトケミカルを一つの栄養素のカテゴリーとして『七大栄養素』ではなく『八大栄養素』とするべきとの見方も出てきています。

一方、これまでの分類法の『七大栄養素』の中の七つ目の栄養素であるフィトケミカル(ファイトケミカル)は植物に含まれるヒトの健康に有用な機能性栄養素のことです。植物は自分で体を動かして身を守れないことから体を保護するための物質を体内で生産しています。これがフィトケミカルです。よって、フィトケミカルはヒトの健康増進に役立つ物質ではありますが、ヒトの体内で生産されているヒトケミカルとは異なります。

ヒトケミカルの定義は『ヒトの体内で生産されているカラダの機能を調節する物質』ですので広義のヒトケミカルには抗酸化物質のグルタチオン、抗酸化酵素のスーパーオキシドディスムターゼ(SOD)、代謝酵素や消化酵素、成長ホルモン、性ホルモン、その他、神経伝達物質など、実に数多くの物質が含まれています。しかし、その中でも最も重要なヒトケミカルとしてはミトコンドリアにおいてエネルギー生産に関与している化学物質のコエンザイムQ10、R-αリポ酸、L-カルニチンが挙げられ、これらは三大ヒトケミカルと呼ばれています。その理由はこの三大ヒトケミカルの体内生産量が20歳を境に減少することによって、他の広義のヒトケミカルも減少していると考えられるからです。

ヒトのカラダは60兆個の細胞で構成されています。その細胞一つ一つに100個から3000個のミトコンドリアが存在しています。そのミトコンドリアの総重量は体重の10分の1にもなります。たとえば、体重60㎏のヒトは6㎏のミトコンドリアを持っています。そして、そのミトコンドリア内で三大ヒトケミカルであるコエンザイムQ10(CoQ10)、R-αリポ酸、L-カルニチンがエネルギー産生に関与しています。さらに、三大ヒトケミカルは抗酸化作用も有しており、活性酸素を消去し細胞活性を維持する働きを持っています。

20歳を過ぎて三大ヒトケミカルの体内生産量が減少することで細胞活性も低下していきます。その結果、広義な意味の様々なヒトケミカルの体内生産量も減少していきます。

肝臓は約3000億個の細胞で形成されていて、その細胞一つ一つが独立した働きをして様々な機能を発揮しています。たとえば、酵素の生産です。ヒトの体内には約5000種の酵素が存在していますが、その約半分は肝臓で生産されています。三大ヒトケミカルによって肝臓の細胞活性が維持できればヒトのカラダに必要な酵素も十分に体内生産できます。しかしながら、20歳を過ぎ三大ヒトケミカルの生産量が減少すると体内酵素の生産量も減少することになります。図1には三大ヒトケミカルの一つであるCoQ10の体内生産について、そして、図2には広義の意味であるヒトケミカルの例としてアミラーゼ、リパーゼ、ペプシンといった消化酵素の体内生産量の変化を示しています。20歳を過ぎると、三大ヒトケミカルとともに、体内で生産されている恒常性を維持するための様々な機能性物質(広義のヒトケミカル)も減少傾向にあることを示しています。

図1. 心臓組織中のCoQ10濃度変化

図2. 年齢による消化酵素体内生産量の減少

肝臓の細胞におけるエネルギー産生能力の低下は肝機能の低下を意味します。よって、肝機能の低下による酵素生産量の減少は三大ヒトケミカルを摂取することによって改善できると考えられます。そこで、三大ヒトケミカルの一つであるCoQ10の肝機能改善効果に関して人による評価が行われています。尚、ここでは、CoQ10の吸収性が低いことからγ-オリゴ糖で包接して吸収性を高めた吸収型CoQ10を摂取して評価しています。

吸収型CoQ10(CoQ10として1日当たり20㎎)とビタミンC(1日当たり150㎎)を含有するサプリメントを3人の40歳代の成人男性に6週間服用してもらいました。その結果、3人ともASTとALTの顕著な低下が観られ、CoQ10によって肝機能が改善することが分かりました。

表1. 吸収型CoQ10による血漿中ALTとASTの推移

20歳を過ぎると積極的に三大ヒトケミカルを摂取した方が良さそうです。

ASTとALTの説明

AST(アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ):
肝臓に多く含まれる酵素。肝臓を構成している肝細胞の障害の程度を測るもので、肝臓が障害されて肝細胞が壊れると、細胞中から血液中に大量に漏れ出し、血液検査で検出される。基準値を超す場合は急性肝炎や肝硬変などの肝障害が疑われる。(正常値は10-40 IU/L/37℃)

ALT(アラニンアミノトランスフェラーゼ):
主に肝臓に含まれる酵素。肝臓に障害があると肝細胞が壊れて血液中に流れ出るため、数値が上昇する。(正常値は5-40 IU/L/37℃)

ALTとASTの検査データを比較し、どのような肝障害を引き起こしているか推測することができる。

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