ニュージーランド産プロポリスに痛風の予防・改善効果あり|株式会社シクロケムバイオ
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ニュージーランド産プロポリスに痛風の予防・改善効果あり

痛風は、非常に激しい痛みを伴う関節炎です。特に男性に多く見られる疾患で、その患者数は年々、増加傾向にあります。現在、痛風患者数は60万人~70万人で、痛風の予備軍である高尿酸血症の人は600万人~650万人と推定されています。年齢的には40歳以上の人に多く見られますが、最近では20代後半の人にも増えてきています。

痛風や高尿酸血症は、血漿(血球以外の血液の液状部分をいいます)中の高い尿酸値が原因となります。遺伝的素因や肥満、食べ過ぎ、過度な飲酒、ストレスなどによって引き起こされる場合がほとんどです。

現在、痛風や高尿酸血症の治療薬としては、アロプリノール、プロベネシド、ベンズブロマロン、フェブキソスタット(フェブリク)などの薬剤が用いられていますが、副作用の心配も少なからずあるようです。

プロポリスに含まれるフラボノイドや桂皮酸誘導体には、尿酸の生成に関わるキサンチンオキシダーゼ(以下、XODという)という酵素の活性を阻害する作用のあることが知られていて、痛風や高尿酸血症の改善効果があるのです。

分り辛い方のために、このXODについて簡単に説明します。尿酸の元になるのは核酸(DNA、RNA)です。核酸はプリン体、ヒポキサンチン、キサンチンを経て尿酸となっています。このヒポキサンチンからキサンチン、そして、尿酸に変化する過程でこのXODという酵素が関わっているのです。尿酸のほとんどは尿から排泄されますが、一部だけ尿細管から再吸収されます。この尿酸自体には毒性はないのですが、この再吸収された尿酸が多いと血中の尿酸値が高まり、尿酸は結晶化します。その結晶は異物として好中球が貧食(食べます)しますが、好中球の中の小器官のリソソームによって尿酸結晶を分解できず、プロスタグランジン、ロイコトリエン、活性酸素を出して炎症が発生し、痛風を発症してしまうのです。

図1. DNA、RNAからの尿酸生成と痛風発症について
図1. DNA、RNAからの尿酸生成と痛風発症について

そこで、ブラジル産プロポリスに含まれている桂皮酸誘導体のアルテピリンC、ニュージーランド産プロポリスに含まれる桂皮酸誘導体のコーヒー酸フェネチル(CAPE)、フラボノイドのクリシン、ガランギン、そして、p-クマル酸の主要5成分の中で、血漿尿酸値の低下につながるXOD活性阻害作用を比較する検討を行っています。

その結果、ニュージーランド産プロポリスに含まれるCAPEに、最も強力なXOD活性阻害作用のあることが分りました。

図2. XOD活性阻害作用の比較
図2. XOD活性阻害作用の比較

したがって、CAPEの安定性を高めて吸収性を高めたニュージーランド産プロポリスのγオリゴ糖包接体であれば、痛風や高尿酸血症の予防および改善効果が期待できます。