『奇跡の木』モリンガに注目!|株式会社シクロケムバイオ
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『奇跡の木』モリンガに注目!

モリンガは日本では根や幹にワサビのような香りがあるためワサビノキと呼ばれています。その卓越した耐乾性と成長の早さから、『生命の木』『奇跡の木』などとも呼ばれ、各地に伝藩し、現在では熱帯・亜熱帯の80ヶ国以上の国々で栽培されています。フィリピンでは一家に一本は庭に植えられるほど日常的な野菜で、葉をスープに入れるなど伝統的な食文化に根付いています。日本でも2006年に熊本県天草地方で初めて栽培が開始され、現在では九州・南西諸島地域を中心にその栽培域が拡大しています。また、近年は九州地方だけでなく四国や近畿地方などでモリンガの栽培が行われています。たとえば、高齢化が進み人口減少に悩む町のひとつ、兵庫県上郡町では『町おこし』の目的でモリンガを栽培し、さまざまなモリンガを用いた商品が開発されています。

モリンガの機能性については、ヒトおよび動物を用いた多くの研究があり、健康維持や疾患予防に寄与する可能性が報告されています。

モリンガの注目すべき特徴的な機能性成分としてモリンガ由来イソチオシアネート、モリンギンがあります。モリンギンはグルコモリンギン(MICの配糖体)からミロシナーゼによる酵素的加水分解を経て生成します。

そして、グルコモリンギンにはヒト試験によって以下の機能が報告されており、機能性表示食品としての届け出も受理されています。

グルコモリンギンの機能性:日常生活で疲れを感じやすい方の一時的な身体的疲労感を軽減し、腰の負担を感じやすい方の腰の不快感を和らげる機能が報告されています。
関与成分 :12mg/日

太陽化学は、グルコモリンギンによるヒト試験で「肩こり・首の痛み」「関節痛」「女性の疲労感や睡眠の質」への有効性を明らかにしています。140人の健常者を対象にグルコモリンギンを140mg/日を含む錠剤またはプラセボを4週間摂取してもらった結果、身体の不調や睡眠の質などに関するQOLアンケート調査を実施し、酸化ストレスマーカーを測定した結果、肩こり・首の痛み、関節痛のスコアが有意に改善され、女性においては疲労感、肩こり・首の痛み、睡眠の質のスコアの改善も確認されています。

これらの機能性はグルコモリンギンから酵素的加水分解を経たイソチオシアネートであるモリンギンによって得られるものですので、消化管内で効率的な酵素変換が必要です。そこで、あらかじめ酵素変換されたモリンギンを摂取する方が機能性は高まると考えられるのですが、水に溶けにくく安定性が低い問題があります。

そのような背景で、モリンギンαオリゴ糖包接体が開発され、モリンギンの健康効果の1つである抗炎症作用がモリンギンの包接化によって向上することが2018年に報告されています。

A Combined Approach of NMR and Mass Spectrometry Techniques Applied to the α-Cyclodextrin/Moringin Complex for a Novel Bioactive Formulation

この論文では、モリンガ種子から単離したグルコモリンギンをミロシナーゼ酵素で加水分解して得られたモリンギンをαオリゴ糖で包接しています。その包接体を用いてビトロ試験による抗炎症作用を検討しています。

細胞にはRAWマクロファージを用い、リポポリサッカライド(LPS)刺激を与え、E&H染色で評価した結果、LPS刺激により、細胞の増大と数が減少していますが、LPS刺激を与えても、モリンギン単独と包接体の添加直後は、いずれも、LPSによる細胞障害を抑制し、抗炎症・細胞保護作用のあることが分かりました。しかしながら、1週間保存後はモリンギン単独の場合、その細胞保護効果は著しく低下しており、一方で、包接体の場合は、増大化したマクロファージは少なく、細胞数の増加も確認できています。このことは、モリンギンをαオリゴ糖で包接化することで、生物学的安定性が延長されていることを示しており、治療学的ポテンシャルが向上することを示唆しています。

モリンギンのαオリゴ糖包接による抗炎症作用の向上
モリンギンのαオリゴ糖包接による抗炎症作用の向上

もう1つ、『モリンギンαオリゴ糖包接体複合体:黄色ブドウ球菌への有望な新規抗菌剤』というタイトルの2018年の報告を紹介しておきます。

モリンギンのαオリゴ糖による包接化で溶解性と安定性が向上した結果、黄色ブドウ球菌に対して抗菌活性を発揮し、静菌効果および殺菌性を示すことが明らかとなっています。さらに、モリンギン単独よりも包接体は、エリスロマイシン処理してクリンダマイシン耐性を誘導した菌に対して有望な抗菌剤となる可能性のあることが示唆されています。

The α-Cyclodextrin/Moringin Complex: A New Promising Antimicrobial Agent against Staphylococcus aureus

さらに、モリンガの機能性成分としてはグルコモリンゲンのみならず、γ-アミノ酪酸(GABA)も注目されています。モリンガのGABA含有量は一般的に知られているGABAを多く含む野菜類等よりも多いことが熊本県産業技術センターの調べで明らかとなっています。

γ-アミノ酪酸(GABA)含有量の比較
γ-アミノ酪酸(GABA)含有量の比較

したがって、モリンガはGABA含有量の多さでも注目され、崇城大学、天草モリンガファーム、熊本県産業技術センターの産官学共同研究からモリンガGABAの機能性(血圧低下とストレス緩和)を表示した機能性表示食品が受理されています。

モリンガGABAの機能性:血圧が高めの方の血圧を下げ、仕事や勉強による一時的な精神的ストレスを緩和する。
関与成分:30mg/日

実は、GABAもαオリゴ糖による組み合わせの効果が期待されています。

GABA、γ-アミノ酪酸|栄養素バンク|株式会社シクロケム

そこで、ここまで読んでいただいた皆様、シクロケムとしてはモリンガをαオリゴ糖を用いて粉末化したモリンガαオリゴパウダーをフレッシュαオリゴパウダーの1つとして提案したいのですが、ご興味頂ける方はご連絡ください。