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最新研究成果
αシクロデキストリン摂取による血中トランス脂肪酸選択的低減効果のメカニズム

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※本研究は神戸大学の協力のもとで行われ、研究成果は2015年5月14日(木)、8th Asian Cyclodextrin Conference、第32回シクロデキストリンシンポジウム 合同会議(5/14~16、熊本県民交流館パレア(熊本)にて開催)において発表されました。

背景

当社ではシクロデキストリン(CD)の包接機能を利用して、機能性成分の水溶性、安定性、バイオアベイラビリティなどを向上させる技術を有しております。それらの成果は化粧品、食品等の様々な分野で広く利用されています。αCDは水に良く溶け、体内の消化酵素で分解されないことから、水溶性食物繊維として摂取することができます。当社の検討からもαCD摂取による抗メタボリックシンドローム効果や整腸作用、抗アレルギー作用が示されています(※詳しくは、当社ホームページの最新研究成果「第16回第42回第44回および第50回」を参照して下さい。)。
今回は、人工腸液におけるαCDと脂質との相互作用について新たな知見が得られたので報告します。

ヒトで確認されているαCDの機能性

  1. 抗メタボリックシンドローム
    中性脂肪, コレステロール低減効果
    血糖値上昇抑制効果
  2. 整腸作用
  3. 抗アレルギー効果
    アトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎, 気管支喘息

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸はマーガリンなどの製造の際に生成する不飽和脂肪酸であり、天然にはほとんど存在しません。また、トランス脂肪酸を多く摂る人はそうでない人と比べて心臓病のリスクが高まることから、摂取し過ぎには注意が必要とされています。

一方で、αCD摂取による血中トランス脂肪酸の減少がラットを用いた実験で示されています。

αCD摂取による抗メタボリックシンドローム効果

本研究では、αCD摂取による血中トランス脂肪酸選択的低減効果のメカニズムを検討するために、小腸内での脂肪酸の吸収性におけるαCDの働きについて調査しました。

脂肪酸

実験

食後人工腸液中(FeSSIF)に溶解している脂肪酸に対するαCDの添加効果を調べました。
人工腸液は常法に従い調製しました。

結果 人工腸液に溶解した脂肪酸に対するαCDの効果

αCDは人工腸液に溶解している脂肪酸の溶解性を下げ、その効果はシス型脂肪酸と比較してトランス型脂肪酸で顕著でした。

まとめ

一般的に脂肪酸は腸液に溶解することで体内に吸収されます。

本検討から、小腸内においてαCDはシス脂肪酸と比較して、トランス脂肪酸の吸収を選択的に阻害できることが示唆されました。

相談コーナー

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