
| 基礎編 | |
| ・ | シクロデキストリン(環状オリゴ糖)ってなに? |
| ・ | シクロデキストリンの働き |
| ・ | αとβとγ、それぞれの特徴 |
| ・ | α、β、γの世界的な安全評価 |
| ・ | α、β、γ、それぞれの大量生産が可能に |
| α-CDには、さらなる効果が… | |
| ・ | 米国で脚光を浴びるダイエット効果 |
| ・ | 日本でもダイエット効果が評判に |
| ・ | アレルギー疾患の改善にもすぐれた効果 |
| ・ | 血糖値上昇抑制効果 |
| ・ | 飽和脂肪酸の選択排泄効果 |
| γ-CDにもこんな効果が… | |
| ・ | コエンザイムQ10の弱点を克服するγ−CD |
| ・ | CoQ10包接体(包接化CoQ10)の様々な効果 |
| 応用編 | |
| ・ | 注目のCD用途分野 |
| ・ | 食品・化粧品分野への応用 |
| ・ | 化粧品分野への応用 |
| ・ | 生活用品用途編 |
| ・ | 医農薬用途編 |
| ・ | 環境用途編 |
| ・ | 化学修飾・化学反応編 |
| ・ | ナノ超分子編 |
| シクロデキストリンを使った商品例 | |
| 寺尾啓二の論文・資料リスト | |
| 寺尾啓二の学会発表論文と招待講演リスト |
肥満大国の米国では、ダイエットは国民的な関心事であり、多種多様な関連製品が販売されているのは周知の通りです。近年、米国でも大きな話題を集めている製品のひとつに、「α−シクロデキストリン」があります。
北アメリカ肥満研究学会での発表が記載された『ブライトリックストゥデイ(2006発行)』にも、α−シクロデキストリンの摂取による減量効果の報告が取り上げられています。
たとえば、とくにいままでの食事を変えないで、α−シクロデキストリンを1日3回、計6gを3年間取り続けたことで、体重が267ポンド(121kg)から223ポンド(101kg)へと20kgの減量に成功した人が、昔のぶかぶかのズボンをもった写真入りで登場。最初は体重の減少は穏やかでしたが、つづけていくうちに減量効果が著しく確認されるようになったそうです。また、多くの被験者でα−シクロデキストリンの摂取により、動物実験のデータ同様に、血液中のレプチン(肥満ホルモン)の値が明確に減少することが紹介されています。
α−シクロデキストリンは脂肪と結合して包接体をつくり、そのまま大腸を通過し排泄されることがわかっていますが、α−シクロデキストリン1gにつき、食物中の脂肪を重量で9倍の9gも取り込むことになります。したがって、α−シクロデキストリンを1日当たり6g摂取すると、1日当たり食事から54gの脂肪を効率よく除去できる計算になります。米国人男性の普通食では、1日当たりの平均的な脂肪摂取量は100gほどですから、その半分を除去できるわけです。ちなみに1gは9キロカロリーですから、脂肪54gは[54g×9キロカロリー=486キロカロリー(ほぼ500キロカロリー)]に相当します。
体重の減少を望む場合、論理的にいえば食事を減らすか、運動量を多くすることが求められます。しかしながら、米国人のおよそ70%は、特別に食事制限をしたり、運動を多くしたりするように生活スタイルを変えることに強い抵抗を感じて実行できないといいます。それだけにα−シクロデキストリンは、生活を変えることなく摂取するだけで、体重減少効果が期待できるというのですから、好評を得ているのも当然といえるでしょう。