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最新研究成果
人工腸液中において飽和脂肪酸がαシクロデキストリンと相互作用する際の鎖長の影響

for English page

※本研究は神戸大学の協力のもとで行われ、研究成果は2014年9月12日(金)、第31回シクロデキストリンシンポジウム(9/11~12、島根県民会館(島根)にて開催)および、2015年5月14日(木)、8th Asian Cyclodextrin Conference、第32回シクロデキストリンシンポジウム 合同会議(5/14~16、熊本県民交流館パレア(熊本)にて開催)において発表されました。

背景

当社ではシクロデキストリン(CD)の包接機能を利用して、機能性成分の水溶性、安定性、バイオアベイラビリティなどを向上させる技術を有しております。それらの成果は化粧品、食品等の様々な分野で広く利用されています。αCDは水に良く溶け、体内の消化酵素で分解されないことから、水溶性食物繊維として摂取することができます。当社の検討からもαCD摂取による抗メタボリックシンドローム効果や整腸作用、抗アレルギー作用が示されています(※詳しくは、当社ホームページの最新研究成果「第16回第42回第44回および第50回」を参照して下さい。)。
今回は、人工腸液におけるαCDと脂質との相互作用について新たな知見が得られたので報告します。

ヒトで確認されているαCDの機能性

  1. 抗メタボリックシンドローム
    中性脂肪, コレステロール低減効果
    血糖値上昇抑制効果
  2. 整腸作用
  3. 抗アレルギー効果
    アトピー性皮膚炎, アレルギー性鼻炎, 気管支喘息

本検討

これまでに、αCDが人工腸液に溶解しているコレステロールや脂肪酸の溶解性を低下させることを明らかにしています。
またαCDによる脂肪酸の溶解性低下効果に関して、選択性(飽和脂肪酸 > 不飽和脂肪酸)が示されています(最新研究成果第75回)。

本研究では、人工腸液中の飽和脂肪酸の溶解性におけるαCDの添加効果について、長さが異なる飽和脂肪酸を用いて検討を行いました。

一般的に飽和脂肪酸の炭素鎖が長い程、体内に蓄積しやすく、摂取し過ぎには注意が必要とされています。

脂肪酸

飽和脂肪酸

実験

食後人工腸液中(FeSSIF)に溶解している脂肪酸に対するαCDの添加効果を調べました。
人工腸液は常法に従い調製しました。

結果 1
飽和脂肪酸の人工腸液への溶解性に対するαCDの効果

<Figure 1>

αCDはFeSSIF中の炭素鎖が長い(C16以上の)脂肪酸の溶解性を低下させ、炭素鎖が短い(C14以下)脂肪酸では溶解性の低下は観測されませんでした。

他の水溶性食物繊維との比較

パルミチン酸(C18:0)の人工腸液への溶解性において、αCDとそれ以外の水溶性食物繊維を比較した。

使用した水溶性食物繊維および脂質降下薬

・難消化デキストリン(RM) ・グァーガム酵素分解物(PHGG) ・イヌリン(Inu)
・ポリデキストロース(PDX) ・コレスチラミン(CSA:脂質降下薬)

結果 2
パルミチン酸の人工腸液への溶解性に対する食物繊維の効果

<Figure 2>

αCD存在下、人工腸液中のパルミチン酸濃度の低減が観測され、その効果は他の食物繊維では殆どみられませんでした。

まとめ

一般的に脂肪酸は腸液に溶解することで体内に吸収されます。

本検討から、小腸内においてαCDはC16以上の炭素鎖を持つ飽和脂肪酸の吸収を選択的に阻害できることが示唆されました。

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