シクロケムのシクロデキストリン包接体製品苦丁茶CD粉末

ウルソール酸

トリテルペンの1種であるウルソール酸には、IGF-1に働きかけて筋肉を増強させる作用や、コラーゲン線維束の修復による抗しわ作用などをはじめ、さまざまな健康増進作用が知られています。
苦丁茶にはウルソール酸をはじめさまざまな機能性のトリテルペン類が豊富に含まれることが知られていましたが、特有の強烈な苦みのために高濃度抽出物を摂取することは不可能でした。
シクロケムバイオは、γ-シクロデキストリン（γ-CD）を用いることで苦丁茶抽出物の苦みをマスキングし、飲みやすい抽出物粉末として商品化することに成功しました。また本品に含まれるトリテルペン類はγ-CDで包接されることによって消化管内での溶解性が高まることを見出しており、吸収性の向上が確認されています※。

苦丁茶
苦丁茶はチャノキ茶葉以外の植物から作られる茶外茶です。
本品に使用されている苦丁茶はモチノキ科植物由来で、中国南部にてよく飲用されているお茶です。

苦丁茶CD粉末の応用例

機能性素材として、次のような用途にご使用いただけます。

γ-CDによる苦丁茶抽出物の物性改善

苦丁茶の苦み低減効果

苦み低減試験
水（120mL）に対して苦丁茶抽出物（0.4g）または苦丁茶CD粉末（1.2g：苦丁茶抽出物を0.4g含む）を添加した液を調製し、14名のパネリストによる官能試験で苦みを評価した。
0：後味無し
1：苦み無し
2：弱い苦みがあるが気にならない
3：弱い苦みあり
4：強い苦みあり
5：非常に強い苦みあり

ウルソール酸の吸収性向上

吸収性評価試験
SDラット（雄性、7もしくは8週齢）を一晩絶食させ、苦丁茶粉末もしくは苦丁茶CD粉末をウルソール酸が13mg／Kg b.w.となるよう水に懸濁し経口投与した。投与後、0, 1, 2, 4, 6時間後に採血し、血漿中のウルソール酸濃度を分析した。

本製品に関する研究成果