シクロケムのシクロデキストリン包接体製品CAVACURMIN®

クルクミン

クルクミンはウコン、ターメリックなどに含まれる黄色のポリフェノール化合物で、天然の食用色素として利用され、また抗酸化、抗炎症、肝機能改善作用など有用な生理活性があることが近年明らかになっています。
しかし、クルクミンは水への分散性が悪く、また体内への吸収性も低いという問題点があります。そこで、シクロデキストリンCDを用いて包接複合化することで、水への分散性向上と体内への吸収性を飛躍的に向上した粉末製剤として商品化することに成功しました。

ウコン（根茎）
ウコンは、ショウガ科ウコン属の多年草で、料理のスパイス、染料原料のほか、中国やインドでは何世紀にもわたり伝統的な薬として用いられています。

クルクミンCDの応用例

サプリメントなどの機能性素材として、次のような用途にご使用頂けます。

γ-CDによる吸収性の改善

ヒト臨床試験による吸収性比較

健常者（N = 15）にクルクミン原末とクルクミンCDを摂取した後、採血、分析を行い、総クルクミノイド※濃度のAUC0-12hを算出しました。クルクミン原末を基準として比較した場合、クルクミンCDは約47倍吸収性が向上しました。

［ワッカーケミー社データ］

クルクミン、デメトキシクルクミン、ビスデメトキシクルクミンを含みます。

吸収性を高めるメカニズム

クルクミンをCD包接することにより、水への分散性が向上し、ここに人工腸液を加えることで、クルクミンの溶解性が向上したため、体内への吸収性の向上が示唆されました。

本製品に関する研究成果