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栄養素バンク

トコトリエノール
デルタトコトリエノール
デルタトコトリエノール包接体

ビタミンEは、トコフェロールとトコトリエノールに大きく分類されますが、一般的に知られているトコフェロールと比べ、トコトリエノールはより強い抗酸化活性を持っているため、スーパービタミンEとして知られています*1
さらに、トコトリエノールには4種類の異性体(α、β、γ、δ)が存在します。その中でもデスメチル体と呼ばれるδ-トコトリエノール(デルタトコトリエノール)はその抗酸化能の高さ(抗酸化能の指標として用いられるORAC値の比較)から*2、“真のスーパービタミンE”とも呼ばれています。また、デルタトコトリエノールは生体内でトコトリエノール類やトコフェロール類などの様々な異性体に変換される出発物質であることが示唆されています*3。デルタトコトリエノールは、ベニノキの種子などに含まれています*4

美容に関するデルタトコトリエノールやトコトリエノール類の機能性については、抗酸化活性による美肌効果*5や発毛や育毛効果*6、チロシナーゼ活性抑制作用による色素の沈着予防効果*7などが報告されています。

また、生活習慣や加齢などによる疾病リスクの軽減に関するデルタトコトリエノールやトコトリエノール類の機能性については、血中中性脂肪値およびLDLコレステロール値の低下効果*8、抗血管新生作用*9とそれに伴うがんの予防効果*10、神経細胞の保護作用*11、認知機能の改善効果*12、アルツハイマー病の予防効果*13、心血管系疾病リスクを低減する作用*14、脳血管性認知症の予防効果*15などが報告されています。さらに、トコトリエノールは腸内環境の改善効果を持つことが報告されています*16、17

デルタトコトリエノール包接体は、環状オリゴ糖(γオリゴ糖)を用いてデルタトコトリエノールを包接した製品です。包接体にすることで油状のデルタトコトリエノールを粉末として摂取することができ、さらに、吸収性や熱安定性の改善も期待できます*18~20

環状オリゴ糖の空洞に有効成分が取り込まれることを包接、環状オリゴ糖に有効成分が取り込まれたものを包接体と言います。

デルタトコトリエノールおよびトコトリエノールの健康効果
  • 抗酸化効果*2
  • 美肌効果*5
  • 発毛や育毛効果*6
  • 色素の沈着予防効果*7
  • 血中中性脂肪値やLDLコレステロール値の低下効果*8
  • 抗血管新生作用(抗腫瘍作用)*9
  • がんの予防効果*10
  • 神経細胞の保護作用*11
  • 認知機能の改善効果(加齢に伴う記憶力低下の抑制)*12
  • アルツハイマー病の予防効果*13
  • 心血管系疾病リスクの低減作用*14
  • 血管性認知症の予防効果*15
  • 腸内環境改善効果*16、17
包接体にすることの利点*18~20
  • 吸収性改善
  • 安定性改善
  • 粉末として摂取可能

*1:廣森浩祐ら, オレオサイエンス, 17(6), 253 -259(2017)

*2:L. Muller et al., Mol. Nutr. Food Res., 54(5), 731–742 (2010)

*3:Asaf A. Qureshi et al., J. Clin. Exp. Cardiolog., 6(11), 1000411 (2015)

*4:Su Ting Yong et al., Journal of Science and Technology in the Tropics, 10, 15-25 (2014)

*5:Nur Izyani Ghazali et al., Front. Pharmacol., 13, 1006198 (2022)

*6:Lim Ai Beoy et al., Trop. Life Sci. Res., 21(2), 91–99 (2010)

*7:Wei Ney Yap et al., Pigment Cell Melanoma Res., 23(5), 688-692 (2010)

*8:Asaf A. Qureshi et al., Br. J. Med. Med. Res., 6(4), 351-366 (2015)

*9:宮澤陽夫, ビタミン, 90(2), 68-76 (2016)

*10:Teruo Miyazawa et al., J. Nutr. Biochem., 20, 79-86 (2009)

*11:Maznah Ismail et al., Nutrients, 12(2), 521 (2020)

*12:Nozomi Kaneai et al., J. Clin. Biochem. Nutr., 58(2), 114-121 (2016)

*13:福井浩二, ビタミン, 94(1), 29-32 (2020)

*14:Hannah R Vasanthi et al., Curr. Pharm. Des., 17(21), 2170-2175 (2011)

*15:Rangyin Zhao et al., Front. Aging Neurosci., 14, 955878 (2022)

*16:Eunhee Chung et al., Nutr. Res., 77, 97-107 (2020)

*17:Aswini Kumareswaran, Life, 13(9), 1882 (2023)

*18:Saiko Ikeda et al., Biosci. Biotechnol. Biochem., 74(7), 1452-1457 (2010)

*19:中田大介ら, 第31回シクロデキストリンシンポジウム 講演要旨集, 208-209 (2014)

*20:城 文子ら, 第28回シクロデキストリンシンポジウム 講演要旨集, 148-149 (2011)

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